2019年04月05日

(古代文明の謎)赤ピラミッド|完全な真正ピラミッドの誕生


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1,概要


座標29度48分30秒東経31度12分21秒
屈折ピラミッドを築いたスネフェル王が、ダハシュールに造ったもう1基のピラミッドで、現在も美しい形状をとどめ、屈折ピラミッドとともにダハシュールを代表するピラミッドといえる。

三大ピラミッドなどとともにメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
高さ104.4メートル、底辺218.5×221.5メートル、傾斜角度は43度19分
かつては白い石灰岩で美しく覆われていたが、大部分が持ち去られ、現在は赤みを帯びた石灰岩がむき出しになっており、「赤ピラミッド」の名もそこからきている。

スネルフェル王が先に建設した屈折ピラミッドの約1キロメートル北方に建てられ、初めて直線のラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている方錐形の真正ピラミッドである。
高さはクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドに次いで3番目に高い。
屈折ピラミッドに対し、「スネフェルの北のピラミッド」とも呼ばれる。

一人の王が複数のピラミッドを築いた例は他にもあるが、同じ場所に、これほど大規模なピラミッドを2基も建設した王は他になく、その理由ははっきりしていない。

ちなみに、スネフェル王はこの2基意外にも、メイドゥムの崩れピラミッドを建造しており、他にもスネフェル王のものと考えられている小さなピラミッドも存在する。

この赤ピラミッドは屈折ピラミッドのあとに築かれたもので、屈折ピラミッドでの失敗をふまえて、なだらかに設計したとされる傾斜角は、屈折ピラミッドの上部と同じ43度22分

古代エジプトにおいて、ようやく迎えた完全な真正ピラミッドの誕生であった。

底辺の長さはギザの第2ピラミッドよりも長いが、傾斜が緩やかなため、全体的に規模が小さい印象を与える。

工事はスネフェルの治世30年に始まり、ピラミッドの落書きより、建設に10年7か月を要したと考えられる。

2,構造


高さは約104メートルあり、エジプトのピラミッドとしては3番目に高い。
傾斜は43度19分と非常に緩く、底辺は220メートルもある。
エジプトにある同規模のピラミッドと比べると、つぶれたような外観になっている。
また現在の外観を構成している岩は、三大ピラミッドで使われているものよりも小さい。
北壁の地面より28メートルのところに入口があり、中に入ることができる。
奥の部屋に至る通路と、その途中に3つの部屋のような空間が存在する。
内部に装飾は一切なく、巨大な岩を組んで作成されている。
内部に埋葬跡らしきものはみつかっていない。

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(古代文明の謎)屈折ピラミッド|途中で傾斜角が変わる特異なピラミッド

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概要

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概要


階段ピラミッドのアルサッカラから10キロメートルほど南下したところに位置するダハシュール。

この地にはいくつかピラミッドが確認されているが、中でも特に大きく、また保存状態のよいピラミッドが2基ある。

そのうちのひとつがこの屈折ピラミッドだ。

古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオでクフ王の父でもある、スネフェル王が築いたピラミッドである。
三大ピラミッドなどと供にメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
北方に位置する赤ピラミッドに対して、「スネフェルの南のピラミッド」とも呼ばれる。

高さ105メートル、底辺189メートルであるが、このピラミッドの最大の特徴は、その名が示す通り、地上からおよそ3分の2の高さで傾斜角が変わっていること(下部54度27分、上部43度22分)で、当初の計画通りの角度で完成せていれば、エジプト最大のピラミッドとなるはずだった。

設計が変更されたのは、王の急死によって完成を急ぐ必要があったという説や、建設の途中で、先に造ったメイデゥムのピラミッドが崩壊したこともあり、角度をゆるやかにしてピラミッドにかかる重量を軽減したという説など、いくつかの理由が推察されているが、正確なところはわかっていない。

また、入口が北側と西側にあり、それぞれの通路と玄室を持つ二重構造になっていることも他にはない特殊な点で、外観、内部ともに特異な存在のピラミッドである。



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(古代文明の謎)崩れピラミッド|崩壊の謎がとけないピラミッド

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概要

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概要


カイロの南約78キロメートルに位置するメイドゥム。

その砂漠の中にぽつんと1基だけ存在するのがこの崩れピラミッドだ。

その形状は、階段状から正四角錘の真正ピラミッドへと変化する過渡的なものと考えられており、当初は7段の階段ピラミッドとして設計されたものが、のちに8段に変更され、最終的に史上初の真正ピラミッドになったという。

構造はフニ王が着工し、息子のスネフェル王が受け継いだとされるが、最初からスネフェル王が計画したという説もある。

現在みられる3段の塔のような形状は、真正ピラミッドとして建造したものの、何らかの原因で外壁が崩壊し、核となる部分が残ったものと見られている。

しかし、露出している塔部分の壁面が研磨されていること、崩れて積もったにしては周囲のがれきが不自然に細かいことなどから、単純な崩壊と見るには疑問が残る。

また、崩壊の原因についても、設計された勾配が急すぎた、土台部分に問題があったなど、さまざまな理由が考えられている。

後代に岩壁が石材として持ち去られた結果、現在の形になっという考えもあるが、それも先の疑問を説明するには十分ではない。

謎の多いピラミッドである。





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(古代文明の謎)階段ピラミッド|エジプトで初めてのピラミッド

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概要

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概要


カイロから南西およそ20キロメートルに位置するサッカラは、第1王朝のころから王家の墓地として利用されてきた土地で、ピラミッドだけでも11基あることが確認されており、その数は他のどの地域よりも多い。

階段ピラミッドは、第3王朝のジェセル王がイムホテプに設計させた、エジプト史上初のピラミッドである。

それ以前、応募はアラビア語で「ベンチ」を意味するマスタバというスタイルで造られていた。

階段ピラミッドも最初はマスタバとして築かれたが、その後規模を拡張し、マスタバを重ねて4段の階段状に、さらに2段重ねて、最終的には6段のピラミッドとなった。

イムホテプは、階段状にすることで、象徴的に王の魂が天に昇れるようにしたのではないかと考えられている。

ここはエジプト最古の「ピラミッド・コンプレックス」としても重要な場所だ。

階段ピラミッドもピラミッド・コンプレックスを構成する要素のひとつで、15ヘクタールもの敷地はぐるりと周壁によって囲まれ、「セド祭」(王位の更新を記念する儀式)を催すための庭を有している。

他にも、左右対称の葬祭神殿や複雑な内部構造を持つなど、マスタバからピラミッドと神殿の複合体への劇的に変化した様子を見る事が出来る、興味深い遺跡だ。





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2019年04月03日

(古代文明の謎)第3ピラミッド



概要


ギザの最も南寄りにある第3ピラミッド。

カフラー王の息子で、王位を継いだメンカウラー王が築いたとされるピラミッドで、ギザの三大ピラミッドの中では一番小さい。

しかし、小規模ながら美しい真正ピラミッドのシルエットを保っており、ピラミッドの南にある3基の衛生ピラミッドも、比較的原型をとどめている。


悲劇


1837年、第3ピラミッドはある悲劇に見舞われた。

その年、ギザで数々の発見をしたイギリス陸軍大佐のリチャード・ハワード・ヴァイスが、第3ピラミッドの入口を探り当てて中に入ったところ、玄室の内部に玄武岩製の石棺と、王の遺体の一部と思われるミイラを発見した。

それまで、ピラミッド内で王のミイラが発見された前例はなかったため、その後のピラミッド研究に大いに役立つ世紀の大発見であった。

ミイラを含めた出土品は、調査のために大英博物館へ運ぶことになった。

ヴァイスは協力者たちとともに石棺や出土物を持ち出し、船に積み込んだが、不運なことに途中で嵐に遭遇し、輸送船は積荷もろとも地中海に沈んでしまったのだ。

この事故によって、第3ピラミッドの謎を解明する手がかりは永遠に失われてしまったのである。





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2019年04月02日

(古代文明の謎)第2ピラミッド

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概要


概要


三大ピラミッドの真ん中にあるのが、クフ王の息子カフラー王が築いたとされる第2ピラミッドだ。

カフラーが王になる前には、クフ王の跡を継いだジェドエフラー王がいるが、彼はギザから8キロメートルほど離れたアブ・ロアシュにピラミッドを築き、しかも統治期間が短かったため未完に終わっている。

次に王位に就いたカフラー王は再びピラミッドの造営地をギザに戻し、大ピラミッドに劣らない巨大ピラミッドを建てた。

第2ピラミッドも、他のピラミッド同様、石灰岩の外装をはぎ取られているが、三大ピラミッドの中で唯一、頂上付近にわずかながら外装の一部をとどめている。

内部構造は二つの入口とそれぞれの下降通路、副室と玄室という、大ピラミッドでも、大ピラミッドに見られるような複雑な内部構造が造られることはなかった。

第2ピラミッドがかつての姿をとどめているのは、外装だけではない。

ピラミッドの東側にある葬祭神殿は損傷が激しいものの、そこから続く参道と河岸神殿は比較的状態がよく、参道脇にたたずむスフィンクスを含めて、ピラミッド・コンプレックスとしての構造をよく保っている。



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2019年03月26日

(古代文明の謎)ペルーの長頭人



1,1928年に発見された長頭頭蓋骨


1928年にペルー南岸部の砂漠地帯で発見された「長頭頭蓋骨」は、専門家の調査・分析によってますます謎が深まってしまった。
南米大陸には古くからアンデス文明が栄え、発掘場所のペルーの地にも1万年以上も前から人類が暮らしていたとされているが、本格的な分析によってこの長頭頭蓋骨の持ち主がこの地に住んでいた古代人ではない可能性が高まってきた。

2,2011年の発見


2011年11月、南アメリカのペルーで発見された異形の頭蓋骨ミイラが公開された。

ミイラは、人類学者レナト・ダヴィラ・リケルメがクスコのキスピカンチで発見したものだ。

ミイラの大きさは体長約50センチ。

頭部と目の部分が異様に大きく、形も人間離れしている。

発見者のリケルメは人間ではない、エイリアンだと主張しているそうだ。

ちなみに頭の長い謎の頭蓋骨は、世界各地で見つかっているが、それらは頭の後方が長い。

しかしこの長頭人は上に長く、形が異なっている点が興味深い。

さらなる調査が待たれる。





posted by くろ at 17:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(古代文明の謎)スターチャイルド

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概要

概要


メキシコ・チワワにはこんな伝説がある。

昔、空から降りてきた宇宙人が村の女性たちと結婚し、数年後、生まれ育った子供たち(スターチャイルド)を空に連れて行った。

この伝説の証拠となるかもしれない頭蓋骨が、1940年代に発見された。

解剖学者ロイド・パイによると、この頭蓋骨は900年前に亡くなった5~6歳の子供の骨と推定。

しかし、目の位置が人間よりも中央によっており、脳の容量は、以上に大きい。

パイによればこれは宇宙人の骨かもしれないという。

やはりスターチャイルド伝説は真実だったのか。

posted by くろ at 16:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(古代文明の謎)ヘルメットの宇宙飛行士



宇宙飛行士


この像は、高さが17センチ、赤見を帯びた砂岩製で、オルメカの巨大人頭像で知られるアメリカ大陸最古のオルメカ文明の神官をかたどったものとされている。

しかし、頭部にはヘルメットをかぶり、手には手袋、足はかぎづめ状をしている。

目は膨れて吊り上り、とても人間には見えない。

これはほんとうに神官なのだろうか。

まるで気密服を着た宇宙飛行士のように見えるのだが。

この異形の彫像は、現在、メキシコシティのミルトン・アルノ・レオフ夫妻が個人的に所蔵。

その由来などの研究を続けているという。




posted by くろ at 12:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(古代文明の謎)コスタリカの石偶



宇宙服?


中央アメリカ・コスタリカのディキス川周辺で、異様な石偶が見つかっている。

石偶はチューブのようなものをくわえており、それは左肩をこえて背後へ回されている。

また、頭部は耳がなく丸くなっている。

まるで宇宙服を着ているようである。

チューブは背後にある生命維持装置からつながったもの、丸い頭はヘルメット、というわけだ。

そう考えると、手足の関節部分も宇宙服のように見える。

これは、太古の地球を訪れた宇宙人の姿なのだろうか。

なお、ディキス川周辺ではコスタリカの石球もみつかっている。

関係があるのかもしれない。





posted by くろ at 12:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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