1,概要
座標29度48分30秒東経31度12分21秒
屈折ピラミッドを築いたスネフェル王が、ダハシュールに造ったもう1基のピラミッドで、現在も美しい形状をとどめ、屈折ピラミッドとともにダハシュールを代表するピラミッドといえる。
三大ピラミッドなどとともにメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
高さ104.4メートル、底辺218.5×221.5メートル、傾斜角度は43度19分。
かつては白い石灰岩で美しく覆われていたが、大部分が持ち去られ、現在は赤みを帯びた石灰岩がむき出しになっており、「赤ピラミッド」の名もそこからきている。
かつては白い石灰岩で美しく覆われていたが、大部分が持ち去られ、現在は赤みを帯びた石灰岩がむき出しになっており、「赤ピラミッド」の名もそこからきている。
スネルフェル王が先に建設した屈折ピラミッドの約1キロメートル北方に建てられ、初めて直線のラインを持ち、壁面が二等辺三角形になっている方錐形の真正ピラミッドである。
高さはクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドに次いで3番目に高い。
屈折ピラミッドに対し、「スネフェルの北のピラミッド」とも呼ばれる。
高さはクフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドに次いで3番目に高い。
屈折ピラミッドに対し、「スネフェルの北のピラミッド」とも呼ばれる。
一人の王が複数のピラミッドを築いた例は他にもあるが、同じ場所に、これほど大規模なピラミッドを2基も建設した王は他になく、その理由ははっきりしていない。
ちなみに、スネフェル王はこの2基意外にも、メイドゥムの崩れピラミッドを建造しており、他にもスネフェル王のものと考えられている小さなピラミッドも存在する。
この赤ピラミッドは屈折ピラミッドのあとに築かれたもので、屈折ピラミッドでの失敗をふまえて、なだらかに設計したとされる傾斜角は、屈折ピラミッドの上部と同じ43度22分。
古代エジプトにおいて、ようやく迎えた完全な真正ピラミッドの誕生であった。
底辺の長さはギザの第2ピラミッドよりも長いが、傾斜が緩やかなため、全体的に規模が小さい印象を与える。
工事はスネフェルの治世30年に始まり、ピラミッドの落書きより、建設に10年7か月を要したと考えられる。
2,構造
高さは約104メートルあり、エジプトのピラミッドとしては3番目に高い。
傾斜は43度19分と非常に緩く、底辺は220メートルもある。
エジプトにある同規模のピラミッドと比べると、つぶれたような外観になっている。
また現在の外観を構成している岩は、三大ピラミッドで使われているものよりも小さい。
北壁の地面より28メートルのところに入口があり、中に入ることができる。
奥の部屋に至る通路と、その途中に3つの部屋のような空間が存在する。
内部に装飾は一切なく、巨大な岩を組んで作成されている。
内部に埋葬跡らしきものはみつかっていない。