超音速ジェット機
古代南アメリカには、飛行機を持つ文明が存在していたかもしれない。
1969年、アメリカの動物学者にして超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソン博士は、そんなセンセーショナルな仮説を発表した。
彼がその証拠だと提示したのが、大きさ約5センチたらずの小さな黄金製のペンダントだった。
これはただのペンダントではない。
現代の三角翼ジェット機の特徴を持っている、とサンダーソン博士は指摘したのである。
世界の考古学者たちは当惑したが、サンダーソン博士は航空力学の専門家たちの意見を聞き、自説を主張していった。
分析を依頼された複数の専門家たちによって、この小さな模型は、確かに超音速ジェット機の形態を備えていることが判明し、サンダーソン博士の説は説得力のあるものになったのである。
黄金ジェットはサンダーソン博士が自ら発掘したものではなく、ある工芸専門家から手に入れたという。
したがって、発掘された場所がコロンビア北部のシヌ―地方であること以外、発掘状況は不明である。
そのため、一時は偽物ではないかという疑いもあったが、黄金ジェットに似たものが、他地域からも複数発見されたため、疑いは晴れたといっていい。
黄金ジェットが作られたのは、西暦500~800年頃だとされているが、この時代の人類は、一体何を見てあの形を作りだしたのだろうか?