(古代文明の謎)屈折ピラミッド|途中で傾斜角が変わる特異なピラミッド

2019年04月05日

(古代文明の謎)屈折ピラミッド|途中で傾斜角が変わる特異なピラミッド

目次
概要

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概要


階段ピラミッドのアルサッカラから10キロメートルほど南下したところに位置するダハシュール。

この地にはいくつかピラミッドが確認されているが、中でも特に大きく、また保存状態のよいピラミッドが2基ある。

そのうちのひとつがこの屈折ピラミッドだ。

古代エジプト・古王国時代第4王朝のファラオでクフ王の父でもある、スネフェル王が築いたピラミッドである。
三大ピラミッドなどと供にメンフィスとその墓地遺跡として世界遺産に登録されている。
北方に位置する赤ピラミッドに対して、「スネフェルの南のピラミッド」とも呼ばれる。

高さ105メートル、底辺189メートルであるが、このピラミッドの最大の特徴は、その名が示す通り、地上からおよそ3分の2の高さで傾斜角が変わっていること(下部54度27分、上部43度22分)で、当初の計画通りの角度で完成せていれば、エジプト最大のピラミッドとなるはずだった。

設計が変更されたのは、王の急死によって完成を急ぐ必要があったという説や、建設の途中で、先に造ったメイデゥムのピラミッドが崩壊したこともあり、角度をゆるやかにしてピラミッドにかかる重量を軽減したという説など、いくつかの理由が推察されているが、正確なところはわかっていない。

また、入口が北側と西側にあり、それぞれの通路と玄室を持つ二重構造になっていることも他にはない特殊な点で、外観、内部ともに特異な存在のピラミッドである。



posted by くろ at 08:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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